会社の昇格試験問題って誰が作ってるの?そう思ったことありませんか?
見た感じSPIでもないし、独自に金払って作らせてるのかな?と思っていましたが私の場合は違いました。
どうやらNMAT試験というものが存在しているらしい。
企業人として成功していくには、NMATは避けて通れない道かもしれません。
そして筆者は猛勉強したというわけです。
NMATとは、New Managerial Aptitude Testの略で、リクルートマネジメントソリューションズが開発した適性検査です。
▼この記事でわかること
- NMATの試験内容
- NMATの試験勉強時間と対策
- NMATの見分けかた
- NMATの例題を少し紹介
- おすすめの問題集
そして、NMATの受験対象者は、ずばり『管理職候補』です!
どれくらい難しいのか?問題がわからない!不安なことも多いでしょう。
しかし、超難関というわけでもないので、しっかりと理解して訓練すれば解ける問題です。
転職試験にも役立てることができます!
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目次
NMATとは?NMATは難しいです
正直なところ、J-MATよりは難しい!
会社の若い子達が受けるNMAT試験用対策本を買ってみたのですが...今の若い子達はこんなの受けて合格しないといけないのね...サビ付いたオジサンの頭にはまったく理解不能でした←リストラ候補ね
— あきた (@sokomadeitte) April 2, 2018
NMAT試験受けますが、時間なくて難しい~。
誰か教えて。— aramagic (@ara__magic) February 2, 2012
何が難しいかというと、表やグラフチャートの読み取り問題が多いということ。
難しいという表現よりも、時間が足りないと言ったほうがよいですね。
NMATの概要
NMATは以下の検査項目に分かれています。
- 言語能力検査
- 非言語能力検査
- 性格検査
- 思考検査
言語能力検査の内容
文章の構成や論旨を理解する力を測定します。
管理職となると、ちゃんとした文章や発言をしないといけないので当然の内容ですね。
非言語能力検査
中学~高校レベルの数学問題です。論理的思考能力を測定します。
論理的思考力とは、『獲得した情報をもとに、新しい情報や的確な判断を導く力』です。
管理職としての判断適正を見る試験ですね。
性格検査
管理職という職種には適正があります。
その適正を判断する材料として性格検査があります。
指向検査
思考ではなく指向です。
指向とは、組織の中で、どのような立場で組織に参加したいと考えているのかという自分の希望です。
つまり『指向』は潜在的な適正というよりは、本人の現在の希望です。
詳しくはページ下に解説しています。
NMATの対策期間は?筆者が勉強したこと
- 勉強期間は4ヶ月
- 1日3~4時間勉強
- 問題集を使って勉強
筆者が実際に勉強した期間は約4ヶ月間。勉強時間は1-2時間/日程度。
私が勤める企業では、毎年9月になると昇格試験があります。
ゴールデンウィークから勉強し始めて、そのまま夏の連休も勉強して試験に挑むという流れでした。
しかし、実際には4ヶ月間もいらないと感じています。(人それぞれですが)
集中して(1日3~4時間)やるなら2ヶ月でも十分ではないかと考えます。
無理難解な問題というわけでもないので、中学~高校数学のおさらいと頭のトレーニングをするといった感じです。
勉強した内容は、問題集をひたすら解くということ。
筆者が使用した問題集はこれ!
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NMATやJMATについて詳しく解説してあります。
再現性も実際に受けたものとほとんど一緒でした。
この問題集をやりこんでおけば、まず落ちることはないでしょう。
NMAT試験の見分けかた
マークシートと問題冊子に書かれている記号(NMA)の有無を確認することで判断できます。
実際の試験では、『NMATの試験が出るよ!』とは公言されません。
また、試験用紙をぱっと見ただけでも判断つきません。
見た感じは、どこにでもありそうな、手作り感のある問題です。
人事の担当も、これから受ける試験はNMATだということは絶対に教えてくれません。
表紙には次のような注意書きがありました。
回答用紙の記入には、鉛筆(HB、B、2B)を必ず使用してください。
この冊子は検査後、回答用紙とともに提出してください。
指示があるまで開かないでください。
表紙の下のほうには番号と名前を記入する欄があり、「※氏名は必ず記入してください」という注意書きがあります。
以上が見分けかたになりますが、こういった体裁の試験って沢山あるんですよね。
そこで、決定的な見分けかたがあります。
それは、問題冊子の裏を確認してください。
問題冊子の裏の左下にNMAという表示があればそれはNMATです。
JMAであればJMAT。
マークシートの左下にも同様の記号があるので簡単に見分けることができます。
NMATの勉強時間
まず、問題集の問題を解いてみて、どれくらいの正解率だったかで勉強時間と勉強期間を判断しましょう。
完全に私の裁量で見積もっていますので、あくまで参考までに!
正解率 | 勉強期間 | 勉強時間/日 |
50%以下 | 4ヶ月 | 2時間 |
50%~70% | 2ヶ月 | 3時間 |
70%~90% | 1ヶ月 | 3時間 |
NMATフローチャート問題の解き方
実際に問題を解いていくなかで、わかりにくい問題もあると思います。
特に、非言語問題の表やチャート系。
今回は、NMAT試験で最も難しかった(私の周りが言っていたこと)PERT法の解き方についていきます。
実際に出題された問題で(うろ覚えで何とか再現)少し簡単にしたもので解説してみますね!
PERT図問題
工程8の作業に取り掛かれるのは工程1の作業開始から何日後か?という問題。
これは、プロジェクトの各工程にかかる日数を見える化したものです。
ある工程が終わっていないと、次の工程作業にかかれない事態が発生しかねないトラブルを回避するために、こういった手法が使われます。
これをうまく読み解くことができるかという問題です。解き方のコツとしては、最も時間がかかる経路(クリティカルパス)を見つけることがポイントです。
クリティカルパスとは?
重大な経路という意味で、全工程を線で結んだ時にに最も時間がかかる経路の事。他の線を短縮しても、クリティカルパスが短縮されなければ全体の日程は何も変わらないということになります。
正解は、15日後です。
この問題の場合は、下流の工程経路がクリティカルパスとなりますね。
実際の問題は、もっと複雑なものですが、基本的な考え方を覚えておけば難しいことはありません。
プロジェクト管理に役立てることもできますので、覚えておきましょう。
指向検査はどうやって対策すればいいのか?
指向検査とは適正検査と似たような感じで、数値で表しにくい部分を検査するもの。
指向検査のポイントは、尺度に対して回答できるかがポイントです。
『指向』は潜在的な適正というよりは、本人の現在の希望です。
また、NMATの指向検査は以下の尺度に分けられます。
指向検査の尺度
- 組織管理指向
- 企画開発指向
- 実務推進指向
- 想像革新指向
それぞれの尺度について解説していきます。
組織管理指向
組織やグループをまとめ、運営する、いわゆる組織のリーダー、管理職への指向を指します。
社交的で統率するのが好き。的確な指示を出せて、多少のことでは動揺しない強靭な精神の持ち主です。
さらに決断力があり、目標設定の際には周囲の考えを重視するという理想的なリーダーの形が組織管理タイプです。
企画開発指向
専門的な領域をもち、その中から企画や商品開発といった提案をしていく職務、「専門職」への指向を指します。
合理的かつ分析的で決断力がある人物。課題に対してはあ、新たな方法を採用する改革的な性格で論理的で思慮深く、決断力がある人物が企画開発タイプな人物です
実務推進指向
一定の分野で実績を積み、実務のスペシャリストを目指す、いわゆる「専任職」への指向を指します。
多少のことでは動揺しない人物で、強靭な精神の持ち主。堅実で着実、注意深く、目標設定の際には、周囲の意見を重視する人物です。
想像革新指向
変動的な状況の中で新しい視点や戦略を打ち出し、新たに事業を展開、推進する企業内起業家への指向を指します。
課題に対して、新たな方法を採用する改革的な性格で、論理的で思慮深く、目標設定の際には自己の納得を重視するマイペースな人物です。
どう回答すればいいのか?
選ぶ道は2つです。
- ありのままの自分を正直に回答する。
- 指向検査の構造を利用して、管理職として最もプラスの評価をされるように回答して、管理職への昇格に近づく回答。
出世欲があるのであれば②ですよね。
①を選んだ場合は、無理して出世するよりも、自分に合った出生方法で仕事ができますよね。
長い目で見ると、そちらの方が実力を発揮できるかもしれません。
ちなみに私は②を選択して試験に挑みました!
指向は何を選んだかというと、組織管理タイプです。
なぜ選んだかというと、管理職の中でもバランスが取れたオールマイティな管理職だからです。
あまり専門性に優れすぎていると、担当部署が変わることを余儀なくされた場合、異動先で実力を発揮できない可能性があるからです。
NMATおすすめ問題集
筆者が利用した問題集は、ページ上で紹介していますが、ページ戻るの面倒だと思うので、もう一回紹介しておきます。
この問題集以外にも数冊あるようですが、他の問題集に関しては実際に中身を見たことがないので何とも言えません。
とりあえず、以下に紹介している本で勉強して私は受かったので、まず間違いはありません。
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