この記事は、論文書いたことないor論文全く書けないという人向けとなっています。
昇級試験で論文を取り入れている企業も多いはず。
しかし、不合格となった場合、結果のフィードバックはあるものの、『どこが悪かったのか?』『何点だったのか?』『書き方は?』詳しく教えてくれる企業はほとんど無いと思います。
そこで、筆者の論文対策ノウハウを伝授したいと思います。
家族を養っていくためにも合格して出世したいものです。
★管理人の論文経歴
- 7年前→3行しか書けなかった。元々文章をあまり書けない。当然、落ちる
- 3ヶ月間猛勉強して1年後の試験→A4用紙5枚を全て埋めれるほどに成長。合格する。
- その後も毎年合格し続けている
私の場合は約3ヶ月間の勉強(訓練)で、合格ラインまでこぎつけることができました。
人によって差はあるかもしれませんが、コツを掴んで訓練すれば誰でも合格することができると考えています。
▼本記事でわかる内容
- テーマの決め方
- 論文構成の決め方
- 論文全体の流れ
- 注意点やコツ
ちなみに、この記事のレベルだったら中堅社員レベルまでなら何とかなると思います。
仕事の力量があっても、試験に合格できなきゃ意味がない!
何度受けても合格しないという人や、初めて受ける方は一読ください。
最後までしっかり読んで合格への1歩を踏み出しましょう。
目次
論文が書けないという問題を解決する
まず、最初の壁が『論文が書けない』というものです。
筆者も初めて社内試験を受けた時には、たったの三行しか書けませんでした。普通の人以下のレベルでちょっと恥ずかしいですが。
筆者が勤める会社では、年に1度昇格試験が実施されます。
くやしかったので試験の半年前から約3ヶ月間練習を重ねました。
そして2回目ではA4シート5枚埋めれるくらいまでに成長することができました
どういった練習をしたか解説します。
論文の出題テーマを決める
練習法は後ほど記載しますが、書く練習をするためにも題材(テーマ)が必要です。
初心者によくある事ですが、テーマも決めずに書いて添削を依頼してくる部下がたまにいます。
テーマを決めていないので、内容がチグハグになっていて、まさに論外な文章となっています。
まずはテーマを決めましょう!!
論文テーマの決め方とテーマ例
続いてテーマの決め方です。テーマは会社の方針そのもの。
会社というのは、自社で活躍して成長させてくれる存在がほしいのです。
よって、テーマを大きくくくると「会社を成長させるためにはどうすればいいですか?」となります。
この大テーマを細分化して本テーマを決めます。
以下に出題されやすいテーマをザックリですが記載します。参考にされて下さい。
- 品質をよくするためには?
- 生産性を向上させるためには?
- 加工不良を減らすためには?
- 歩留まりをよくするためには?
- 情報の共有化について
- チームワークとは?
- 他部門との連携について
- 活人活動
- 組織のマネジメントのついて
まだまだありますが、上記のテーマで練習すると、他のテーマが出題されても応用がきくはずです。
練習方法は後に記載しています。
A4用紙、3枚は書けるようにしたいです。
過去の論文問題を参考にする
基本的に、過去の問題が公開される事はありません。
長年受験している方に過去の出題傾向を聞くことが大事です。
過去のノウハウを持っている人は必ずいるので、探してみましょう。
こういったツテを持つ事も出世への近道でもあります。
日頃から実力者とのコミュニケーションを大切にしましょう。
職場の方針と目標から論文の方向性を設定する
仕事には必ず「方針」と「目標」があります。
実を言うと、これが1番大事なのです。
なぜならば、職場の方針や目標を理解していない人が活躍できるわけないからです。
組織の目標を達成するためには?というテーマで一度書いてみましょう。
テーマを集めたら次は構成です。
ココがポイント
- 職場の方針を確認する
- 方針に対して自分が求められているものは何か?
- 組織の目標を達成するためには?
論文の構成を決める
まず、問われている結論を書く
よく文章には「起承転結」が大事と言いますが、私は「結起承結」で論文を書きます。
何故かというと、論文に「インパクト」を出すためです。
それと、『転』は禁止!
論文というのは、主張するものです。
意見が変わってはいけないからです。
それと、試験官は、膨大な数の論文を審査します。
似たりよったりの内容の論文を何百枚もです。
はっきり言って、ひとり一人の論文を全て最後まで読む時間は無く、ぱっと見で興味をそそられない論文は、冒頭で落とされます。
したがって、冒頭で結論を出してインパクトを与える事で、内容を読んでもらいやすいという事になります。
〇〇〇〇とは〇〇〇〇である。
何故なら〇〇〇〇を達成するためには〇〇〇〇が必要である。
こう書くと、試験管の興味を引くことができます。
また、序盤からダラダラと説明して結論に結びつけると、読み手も読む気を無くしてしまいます。
『結局何が言いたいの?』という構成は避けたいです。
なぜ読む気を無くしてしまうかというと、『読む』というのは脳のエネルギーを大幅に消費するのです。本を読むのが嫌いな人は、脳のエネルギーを使いたくないから。脳が疲れてしまうからなんです。文字を読むという事は疲れるんです。
よって、相手の負担も考えた文章構成という狙いもあります。
ビジネス論文は『ですます』調を意識する
部下の論文の添削をやっているときに、~だと思います。~かもしれません。などの曖昧な表現を使っている人がいます。
これはNGです。
ビジネス論文では必ず『ですます』調で言い切ってください。
論文とは自己の考えを主張するものです。曖昧な表現は避けましょう。
論文には自己紹介も必要
試験官は、あなたがどこの職場でどのような仕事をしているか分かりません。
自己紹介無しで書いてしまうと、試験官は「えー?この人ポジション何?何でこんな事できるの?」となってしまいます。
内容を繋げるために、自己紹介を書きましょう。
(例)
私は〇〇部〇〇課で職場長をしている。
主な業務内容は、〇〇〇〇、〇〇〇〇、〇〇〇〇、〇〇〇〇である。
この程度で、長くならないよう簡潔にまとめましょう。
試験官は、あなたの自己紹介を長々と読みたいわけではありません。
論文テーマに対する理解度を書く
出題されているテーマについて「私はこのテーマを理解している」というアピールをする事で、後々の文章に説得力が増します。
具体的に言うと、テーマの説明をするわけです。
(例)
まず、品質とはお客様に安心・安全な商品を提供するために、自職場で生産する〇〇の規格や条件を満たす事である。〜〜
という説明を書いてみましょう。文法は言い切りで自信をもって書きましょう。
注意してほしいのが、『内容は立派だが、テーマに沿っていない内容』です。
いくら素晴らしい文章や内容でも、会社が質問している内容と答えが違ったら確実に『不合格』です。
長文になるとテーマを見失いがちになってしまうので、定期的に見直しながら書いていきましょう。
あなたが論文テーマに対して実践している事を書く
実践していなければ、ただの口だけ野郎です。
頭の中だけで考えるのではなく、日頃から実践している内容を書きましょう。
基本的に、会社の方針や目標を理解をして様々な活動を行っていれば、書けないという事はありません。
日頃から意識して行動しましょう。
内容にも具体性を持たせ、数値化できるところは数値で表して下さい。
(例)
私は〇〇を達成するために〇〇活動に取り組んでいる。
〇〇活動の具体的な内容は、日々〇〇を行ない、〇〇を見える化している。
改善効果として、組織の目標である〇〇の20%向上を達成できた。
この様に、具体的かつ数値化する事で、実際に取り組んでいる活動の信憑性を高める事ができます。
少なくとも、3点以上の項目を書きましょう。
また、実践している内容に対してナゼそれをおこなうべきなのかという『根拠』も書けるとベストな構成になってきます。
論文ネタ集めも重要
ネタ集めは他人と差を更に付けるために重要なんです。
あなたが受けるのは試験ですので、いくら良い論文をかけても、他人がそれ以上のものを書いていたら不合格となってしまいます。
どういうネタかというと、業務改善のネタです。世の中の情勢から業務のお役立ちネタまで、幅広く知っておくと論文にも色が出て他人と差をつける事ができます。
どのような雑誌がよいかというと、日系ビジネスなどのビジネス雑誌を読むのが一番良いです。
日ごろから読んでおくことで、周りのライバルに差をつけることができます。
また、試験のみならず業務にも活かすことができ出世のスピードも早まること間違いありません!
早く出生するには、周りと同じことをしていてはなれません。本気で仕事に取り組んだ人達だけがなれるのです。
そのためにも、毎日何かを少しずつでも知識を吸収していく必要があります。
将来への投資と考えて、積み重ねを継続して昇格を勝ち取りましょう!!!
これから取り組む内容も書く
ビジョンを明確にして書く必要があります。
ただ単に、「目標達成しましたーはい終わり」ではなく、これから取り組んでいくべき内容が必要となってきます。
何故ならば、仕事というのは常に進化させていかないといけません。
立ち止まってしまうと、そこで成長は止まってしまいます。
会社を支えていく人材として、これからのビジョンを明確にする必要があります。
(例)
目標を達成できたが、問題点として〇〇が残っている。
更には、今後〇〇を行わないと〇〇なってしまうというリスクも存在する。
そこで、私が考えているのが〇〇である。。。。
という風に、常に先を見据えた行動を書いていきましょう。
最後の結び
あなたは現在の職場単位での取り組み等を書きました。
最後の締めは、現在の自分に足りない物や改善点、会社全体として自分がどう貢献していくべきかを考えて書きましょう。
(例)
これらの活動を行なっていくには、私自身のスキルアップが必要である。
そのためにも、〇〇研修等に参画し自己研鑚に励んでいく所存である。また、活動を自部門だけではなく、他部門(会社全体)に展開させて今後の発展に繋げたい。
このような感じで締めくくれると良いでしょう。
論文構成のまとめ
以上が大体の構成になります。
やはり、日頃からの実践経験がものをいうので、嘘を書いても後々ボロが出ます。
常に考えて仕事に取り組んでいる事が良い論文を書ける秘訣となってきます。
▼まとめ
- テーマをきまる
- 構成を決める
- 過去の論文を参考にする
- ですます調で書く
- 理解度を書く
- 実践していること
- 自己紹介
受かる論文の効果的な練習方法
とは言っても、せっかく良い内容でも幼稚な文章では説得力が全く無くなってしまいます。
効果的な練習方法としては、ネットでビジネス論文を探して言葉使いを真似る事です。
初心者にありがちですが、自己流でいきなり難しい単語や堅苦しい言葉を使っても、失笑してしまうような文章となってしまいます。
後はとにかくビジネス文章を真似て書くというのが大事です!
ノート1冊論文で埋め尽くすくらいの練習をすると成長が実感できます。
また、書いた論文を上司に見せて添削してもらいましょう。
良いアドバイスをもらう事ができると思います!
ビジネス文章を日頃から読むという事は非常に大切です。
その場しのぎで覚えた言葉をいきなり使うと、非常に違和感のある文章になってしまいます。
論文の評価基準は?
昇格試験論文の評価基準は何十もあります。
ですが、中でも以下の重要な基準を意識していれば多分大丈夫。
ココがポイント
- テーマに沿った内容か?
- 会社の方針を理解しているか?
- 各部署の目標を詳細に理解しているか?
- 取り組んでいる内容が効果的か?
- 過去の実績が数値化されているか?
- 自分の職場だけではなく、会社全体のことを考えているか?
ただ、見る試験官によっても若干変わってくるんですよね。
運もありますが、それは合格ラインぎりぎりの時の話。
練習して他との差別化ができれば問題ありません。
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