この記事では、保育士と保育補助の違い、保育時補助のメリットとデメリット、保育補助アルバイト・パートの平均時給、アルバイト・パート保育士の求人の探し方などについてご説明します。
待機児童問題や保育士の待遇問題が、ニュースでも話題になっているように、保育士不足が続いています。
「保育士として働きたいと思っているけれど、今はまだ資格がない」「保育士資格はあるけれど、実際に働いたことがない」「保育士を辞めてから、長いブランクがある」「扶養の範囲内で働きたい」などそれぞれに事情があると思います。

今は絶対的な保育士不足なので、実を言うと資格・経験のない人でも保育補助として働けるチャンスがあります。
このような悩みを抱えているのであれば、保育補助としてアルバイトやパートで働いてみるという方法があります。

▼この記事でわかる事
- 保育士と保育補助の違い
- 保育補助のメリットとデメリット
- 保育補助バイト・パートの平均時給
- 保育補助の勤務時間
- 保育補助の求人の見つけ方
目次
保育補助の業務内容とは?
保育士の資格を持っていないけれど、保育士の仕事をサポートする仕事が保育補助です。もちろん、子どもには資格がある、ないは関係がありませんから、保育士同様、子どもたちと関わります。
保育計画書の作成をしない、会議に出席することが少ないなどが、保育士との仕事の違いと言えます。
その点から、却って保育士より子どもと接するチャンスが多いと言えます。
書類仕事などの雑務に追われず、子どもだけと関わっていられる仕事として、子ども好きの方には人気の職種です。
とはいえ、その園の方針によっても業務内容が変わってきますので、気になるのであれば事前に園に確認しておく必要があります。
- 保育士のサポートをする
- 園の方針によって業務内容が異なる
- 意外と子供と接する機会が多いかも
今、保育士補助が注目されている理由
冒頭でも述べましたが、今保育士不足が社会問題になっています。理由としては、共働き世帯の増加により「延長保育」「夜間保育」「休日保育」など、不規則な勤務体制となり、それを穴埋めするために人員が不足しているということ。
それに加えて、仕事内容も決して楽ではないため離職率が高いということも原因の一つとして考えられています。
その打開策として、保育士の負担を軽減するために無資格でも働くことができる「保育補助」という職種が注目されているんです。
保育士という資格のハードルを取ってあげることで、自由に保育関連の業務をおこなうことを目的とした職種となります。

保育士と保育補助の違いは?保育補助って何?
保育補助とは、保育園で保育士の資格を持っている正規職員のお手伝いをする方のことです。
保育士は、大学、短大、専門学校に通って、厚労省が指定した科目、実習を履修して卒業、または国家試験に合格するともらえる国家資格です。
一方、保育補助は、国家資格を持っていなくても働けます。保育士をサポートする仕事をし、実務経験を積むことができます。
保育士を目指している方には、スキルアップ、職歴を得ることができる上に、自分が保育士に向いているかが実際の仕事を通して見極めることができます。
保育士有資格者でも、正規の職員として働くより、休日、勤務シフトなどを柔軟に対応してもらえるので負担が軽く働きやすいと、こちらを選ばれる方も多いです。

保育補助の業務は明確に決められていない
実を言うと、保育補助の業務範囲って法律では特に決められていません。
つまり、雑用をさせられているからといってそれが間違いではないし、保育士と同様の仕事をさせられても間違いではありません。
よくSNSや口コミ掲示板では、「保育士と同じことやっているのに時給が違う」「保育士の仕事を全くさせてもらえない」といった愚痴をよく見かけます。
しかし、これらは規制がないので決して禁止されている事でもないんですね。
そのため、園でガイドラインが作られていて、それに従って仕事をすることがほとんどとなります。
なので、責任の重い仕事をさせられることは少ないと思われます。
気になるようであれば、面接を受ける際に聞いてみるといいでしょう。

保育補助の業務内容
雑務から保育士の補助、保育士そのものの仕事と幅広くおこなう必要があります。
簡単に言うとこのような感じです。
- 教室の掃除
- 草むしり
- トイレ掃除
- おむつ替え
- 授乳
- 食事の補助
- 外遊びの監督
- お散歩
- 絵本の読み聞かせ など
まだこれ以外にも、保育士が記入する連絡帳の対応や、会議資料の作成といった事をさせられる場合もあります。
まあ個人のスキルによって判断されると思うので、余計な心配はする必要ありません。
基本的には、保育士の指示で動いていく感じになります。

保育補助のメリットとデメリット
保育補助のメリットやデメリットについて紹介していきます。
保育補助のメリット
保育補助のメリットは、雇用形態がバイトやパートとなることが多いので、転職しやすくかつ採用もされやすいです。
今は保育士不足により、少しでも補助が必要とされているため求人も豊富となっています。
また、1日の労働時間が3時間程度から始めれる職場もあるので、少しでも家計の足しにしたいという主婦の方にも人気のある職業です。
- 勤務時間の自由がきく
- 意外と高時給
- 急募案件も多く採用されやすい
保育補助のデメリット
保育補助のデメリットは、保育士と比べて時給単価が低いということです。
また正社員として採用されることがあまりないので、将来的に収入が伸びにくいという点もあります。
業務に関しては、職場によっては雑務ばかりで、子供と触れ合う事が少ないという場合も考えられます。
逆に、保育士と同様の仕事ばかりで時給が低いというデメリットも。
- 保育士と比較すると時給が低い(それでも高い)
- かなり頑張らないと正社員にはなれない
- 園によっては仕事の偏り方が激しいかも

保育補助のアルバイト・パートの平均時給は?
地域や園による差がありますが、平均時給は1,000~1,500円前後になります。
他のアルバイト・パートより高めの時給になっていますね。
こんな方におすすめ
- 扶養内で働きたい主婦の方
- 資格が無いけど保育関連業務に携わりたい方
- 保育士志望の学生
- 子供好き
時給が高い分、他のアルバイトよりもハードだとは思いますが、好きでやる仕事と仕方なくやる仕事でも、やりがいや疲れ方も違いますよね。
少し前に以下のような短期の保育園バイトの募集がありました。時給をみるとやはり1,000円以上となってますね。
清瀬市の保育園での短期バイト
8:30〜17:00で保育士資格なし
時給1020円、資格あり1070円
交通費も全額出ます!今年は
人がかなり足りないらしいので
興味ある方は、ぜひ ( ﹡ˆ ˆ﹡ )— あいあい (@ai0923ai) July 27, 2016
なので、資格がなくても時給は1,000以上は見込めると思っておいて大丈夫です。

関連記事 保育士男性の給料はどれくらい?
保育補助の勤務時間は?
アルバイト・パートですから、あなたの都合に合わせてもらえます。さらに、フルタイムや午前中だけ、午後だけ、夕方から閉園までなど選べます。
とある都内の求人条件を紹介したいと思います。
例)
番帯 | 時間帯 | 詳細 |
早番 | 7:00~16:00 | 休憩1時間/実働8時間 |
日勤 | 9:00~18:00 | 同上 |
遅番 | 10:00~19:00 | 同上 |
その他 | 11:00~20:00 | 同上 |
ほとんどの園が、このような勤務時間となっています。
また、上記例はフルタイム勤務の時間ですが、相談すれば短い時間でも勤務が可能です。
資格を持っていなくても、あなたのペースで働けるのが保育補助のメリットです。
さらに、働いている間に国家試験に合格して保育士資格を取得できれば、正規の保育士として採用されることもあります。正規の保育士になれば時給もアップできます。
そうでなくても、あなたが優秀で園にとって必要な人と認めてもらえれば正社員になることも夢ではありません。

保育補助の求人はどこで見つかるの?
保育士の転職サイトや転職支援サイトでは、保育士とともに保育補助の求人も掲載されています。
実際の求人にはどんなものがあるか見てみましょう。また、おすすめの好条件の保育補助求人が載っている転職サイトをご紹介します。
•保育士資格がなくても時給1,200円!保育補助として働きませんか?
これは、「ほいく畑」に実際に掲載されていた求人案件になります。
いかがでしょうか?資格を持っていなくても、時給1,200円スタートというのはかなりの好条件ですよね。
ちなみに掲載しているのは都心部の求人で、地方にも同様の求人は沢山あります。(地方でも時給は1,000円以上)

給与面だけでなく、こだわり条件に「無資格」や「未経験OK」と書いてある求人が多く、ほんとに保育士じゃなくても大丈夫なんです!子どもたちに心の通った保育ができます。
園の立地も通勤しやすい場所であるうえ、詳細を見てみると毎月交通費が出るんです。
かなり待遇の良い求人ばかりで安心できます。
実際、正規職員の給与、条件と比べても見劣りしない保育補助の仕事を探しているなら、おすすめの求人だと言えます。
このように探せば、いろんな保育補助の求人が見つかります。
一度チャレンジしてみませんか?勇気をもって、一歩を踏み出してみましょう!
▼関連記事