求人票に「即戦力」と書いてあったから、入社後にすぐにでも結果を出す必要があると勘違いしてしまう人は沢山います。
そうです。勘違いです。
そもそも転職後に即戦力なんて予知能力者でもない限りありえないんです。
これからの転職でプレッシャーを感じる必要はありません。
その理由を具体例をもって解説していきます。
▼この記事がおすすめな人
- 即戦力って書いてあるから転職を諦めている人
- 転職先でのプレッシャーを感じている人
- 自分のスキルに自信がない人
目次
転職に即戦力はありえない理由
冒頭で説明したように、転職後に即戦力なんてありえないんですよね。そもそも環境が違うわけですから、どれだけその業務に精通していたとしても「アイドリング期間」は必ず必要です。
もう少し具体的に解説していきます。
- 社風の違い
- 業務の詳細が異なるから
- そもそも環境が違う
社内のルールを知らないから
会社には独自のルールや風習みたいなものが存在します。
経営者や管理職の色がその会社の風習となっているわけですが、今あなたが在籍している会社にいる人とは全く異なるわけですから
当然ながら今のやり方でうまくいくはずがありません。
今までのやり方で仕事を遂行していくと、ルールと異なる行動をすることとなるため怒られる事もあるでしょう。
まずは会社のルールを知る事からがスタートです。
同業でも同職種とも限らないから
例えば営業の経験があるからといって、転職先の会社で営業することとなっても、取引先も違うし業種も違えば一から勉強する必要がありますよね。
機械を組み立てる作業だったとしても、同じものを組み立てるわけではないので、これも一から勉強していく必要があります。
つまり、業種は同じでも全く同じ仕事ということはほとんど無いと思います。
全くの素人と比べると、スタートダッシュはもちろん変わってきますが「即戦力」にはならないはずです。
必ず研修期間というものが存在します。
一緒に仕事する人が違うから
仕事はコミュニケーションの上で成り立っているものなので、接する人が違えば仕事のやり方も全く違ってきます。
まだ名前を覚えたての人と、うまく連携して仕事をやっていけるでしょうか?
下手に出しゃばってしまうと、周りからは白い目で見られて「なんだあいつ?勝手なことばかりして」なんて思われるかもしれません。
まずはあなた自身が職場になじんでいく必要があります。
まずは会社に慣れることから
職場やその会社に慣れることからがスタートです。
目安としては約3ヶ月といったところでしょうか。その期間はアイドリング期間として、様々な勉強をしていく必要があります。
仕事を覚えることも大切ですが、まずは人間関係を構築していく必要があります。
どれだけスキルがあっても、人間関係が悪ければ仕事はうまくいきません。
先を見据えてコミュニケーションを重視し、周りに合わせて「学ぶ姿勢」を大切にしましょう。
自分の実力を発揮していくのは、それからでも遅くありません。
転職で即戦力のプレッシャーを感じている人たち
転職先でのプレッシャーを感じられている人は沢山いるようです。
バイトの単純作業出ない限り、企業としても入社翌日からバリバリにアウトプット出せるなんて思っていませんからね。
転職先での即戦力プレッシャー、えげつない😳
— Kme (@kmetaro) April 2, 2021
見えないプレッシャーとは自分で作り出しているものです。でも実際に転職したら一から教育受けることがほとんどです。そもそも会社が即戦力で働いてもらうためにプレッシャーをかけていたとしたら、ブラック企業に間違いありません。
新卒で入社したときは実感がなかった。中途入社は即戦力。見えないプレッシャーがハンパない。そのプレッシャーの一部を自らつくり出してしまうから始末がワルい。あの時は大切に受け入れられていたのだなぁと、自分が転職してからわかる。
— はしもっさん (@hashimoto_sa) March 26, 2021
転職先の職場に慣れるまでの期間は、どんなに仕事ができる人でもだいたい3ヶ月~1年はかかります。慣れてきてからスキルアップやキャリアアップを目指すのもいいです。入社後数日間で即戦力になる人材なんて、周囲に敵を増やすようなものです。だからと言って怠けていいということではありません。早く戦力に慣れるよう努力するのは当たり前のことです。
少しずつだけど、作業ペースが速くなってる…と自分では思っているけど果たしてどうなんだろう。前の職場を退職して1年、転職して半年。
即戦力を求められていたのは重々承知してたからそのプレッシャーに負けないようにするのに必死な半年だったなぁ。— マメ (@mame1203) December 9, 2020
転職の即戦力プレッシャーに打ち勝つ方法
即戦力を期待されているとプレッシャーを感じることがあります。
転職慣れしている人だったら大丈夫だと思いますが、経験が少ない人はやっぱり不安ですよね。
仕事にはある程度のプレッシャーは必要ですが、過度なプレッシャーはマイナス効果以外何物でもありません。
とりあえず3ヶ月を目安に頑張ろうと思ってみる
転職に即戦力はありえない理由で解説したとおり、即戦力なんてはなから無理だという考えで問題ありません。
とりあえず3ヶ月間は勉強しようという姿勢だったら、そこまでプレッシャーを感じないと思います。
目の前の事を確実に覚えて処理していきましょう。
入社してすぐに「何でこんな事もできないんだ!」と怒られることはないので、まずはちょっと気楽な気持ちでいけばいいと思います。
入社直後に評価されるような会社であれば、そこはブラック企業かもしれません。
不安なのは誰でも一緒
もしあなた以外にも同期で入社する人がいるかもしれません。
しかし、まだ変なライバル意識を持つ必要はありません。相手も転職のプレッシャーで不安なのですから。
中学や高校に入学する時も、これまでとは違った環境になるので誰もが不安を抱えていると思います。これと一緒です。
自分と同じくプレッシャーを感じている人がいると思うだけで、少しは心が楽になりますよ。
企業が転職者に求めるスキルは「ある程度」
即戦力なんてありえないという話をしてきました。それは求人を出している会社もわかっています。
じゃあ企業が求人票に「即戦力」を書く理由は何なのでしょうか?
答えは、「ある程度仕事できればいい」という基準の位置づけで即戦力を募集しているんです。
資格を持っている
その仕事に必要な資格を持っているかどうかです。
検定などの資格であれば経験を問われることもありますが、実力を証明するものとして応募条件に記載します。
他には国家資格ですが、これは法律上その資格を持っていないと業務ができなという場合です。資格を持っているかどうかが
優先されるため、経験の有無を問われることは少ないです。
適応するまでの早さ
できるだけ早く立ち上がって戦力になってもらいたいという考えから「即戦力」と表記されている場合があります。
仕事には向き不向きがあり、その環境に早くなじんでくれる人が重宝されます。
同じ時期に入社した人でも、活躍できる人とそうでない人がいますよね。
立ち上がりが早ければ、その分コストも抑えれますからね。
最低限の教育で済ませたい
採用した人材をレギュラーとして使用できるレベルを求めています。新人教育とか社会人としてのマナーなど一からの教育をせず、基盤が固まった人材を欲しいんです。
必要最低限の教育をすることで、ある程度のレベルの仕事ができればいいと考えています。
社員の教育にはとにかくコストがかさんでいきます。
経験があれば、その分教育する手間が省けるためコストを抑えることができます。
これが中途採用のメリットでもあるんです。
そういう想いがあるから「即戦力」を求めているんです。
転職の即戦力ってありえないまとめ
即戦力なんてありえないし、プレッシャーを感じる必要が無いことを解説してきました。
これは転職した人ならわかることなのですが、転職先に入社してみれば戦力なんて求められないということ。
会社としてもまずは数か月間みっちり教育して、戦力となる人材を育てていくことに注力します。
もし本当に即戦力を求められるのであれば、それはブラック企業の可能性が非常に高いです。その会社には人材を育てるという社風や能力が無いということになりますからね。
そういう会社は早々に見切りをつけて転職するに限ります。
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